あの日、君と見た青空を僕は忘れない


──────



翌日、ゆっくり起きてから、俺たちは近くのお土産品店に向かう。




「黒田くん」


向かう道のり、騒いでる小池と岡本を後ろから見てると相沢に声をかけられる。



「全部嘘だからね」


いきなりなんの話だ。

「何が?」



「私が黒田くんのこと好きっていうの」


「へ?!」


びっくりして転びそうになる。


嘘?!

どういうことだよ。



「黒田くん、全然、自分の気持ちに気付かないから、私がお手伝いしようと思って」

「はい?」





「私に告白されていい気分しなかったでしょ?心の中でひそかに思ってる別の好きな人がいるってことなの」

なんだよそれ。

嘘だ。

そんなデタラメ。


「黒田くん、幸ちゃんのこと好きでしょ」

「はあ?????」

大きな声を出してしまう。


まさか。


なんで俺が。
なんで俺が。


岡本なんか。。。




「まぁ、でも、幸ちゃんは自分の気持ち、気づいてるよ?」

相沢は静かにそう言うと2人のところに走って行った。

なんなんだよ…

何が言いたいんだ。


相沢たちと笑い合ってる岡本を見つめる。


ドキン


確かに心臓がそう鳴った。