あの日、君と見た青空を僕は忘れない





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窮屈な空気の中、なんとか始業式を終えた。



だりー。
だりー。
だりー。


「さっさと逃げよ…」


あの女に捕まる前にと、体育館を出ようとしたその時。


「捕まえたー!今、逃げよーとか考えてたでしょ?」

と岡本 幸が後ろから引っ張った。


捕まった。。。


「お前なぁ…さっき他の奴らの反応見ただろ?俺はここにいちゃいけねーの」

引っ張ってた手を振りほどきながらそう言う。



「嬉しそうだったよ!みんな!」

「お前、目ん玉ぶっ壊れてるだろ。どうやったらあの顔がそう見えんだよ」

「私は嬉しいもん!ほら!そのまま教室で学級委員決めたりするから、行くよ!」

「…知らねーよ」

「私が、学級委員になるのを見届けて!」

「なんでだよ…」