あの日、君と見た青空を僕は忘れない


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そして、岡本とも相沢とも気まづいまま、別荘へ行く日がやってきた。



「わー!!!!着いたー!!海だー!!!!」
「すっごいきれー!!!!」

目的地について騒ぐ相沢と岡本。


2人とも気にしてないようしにしてくれている。



「最高だなー!黒田!宿題も終わったし!」
と小池。
「お前、まだ終わってねぇーだろ」
「う。それよりー!相沢さん!お部屋!案内してくれる?」

話を変えやがって。



俺たちは、海を後にして、近くの別荘へと足を運ぶ。



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大きな建物の前に大きなおじさんが立っていた。


「おぉ、来たね!舞!綺麗になって〜〜」

「久しぶり!おじさん!こちら、クラスメイトの幸ちゃん、相沢くん、黒田くん」

「こんにちは」
3人でそう挨拶する。


大きいけど、優しそうな人だ。


「ゆっくりしてってな。思う存分楽しんでくれ!舞が友達連れてくるなんて初めてだから、おじさん嬉しいよ」
とおじさん

「え、そうなの?」
と小池が相沢に聞く。


「…うん。本当に信頼してると友達しか連れて来たくなかったから、3人が初めてになっちゃった」

「舞ちゃん…ありがとう!」

「よし、じゃあ、荷物置いて、遊びにいこ!」


「おぉ!!!」


そして俺たち4人は、ダッシュで別荘の中に入る。

それにしても大きくてひろい。

「2階に女子の部屋、1階の奥が男子の部屋だから!」

と相沢さん。

「おぉ」

女子2人は、楽しそうに2階へ登って行った。