望むモノ


「てかしおりん……今更だけどヤバイよそれ……」




「何が?」




「水着、似合いすぎてヤバイ。エロい。」




「死ねエロガッパ。」





顔を真っ赤にして私から目を反らす流星。




「とても似合ってるけど……エロいね。男としてはヤバイ。」




いつも冷静な瑛でさえも顔を反らす。




「これ着とけ。」




「え、ちょ。せっかくの水着なのに」




司は自分の着ていたTシャツを私に被せた。




「ダメだ。他の男がお前を見てる。」





「いいじゃない別に。」




近くで私を見ていた男二人に軽く微笑むと、顔を赤くして逃げて行った。





チョロいわ。




「そうやって誰かれ構わず愛想振りまくな」