望むモノ


「止め。筆記用具を机にしまえ。後ろから回答用紙を回すように。」





9教科を3日に渡って行われるテスト。




やっと1日目が終わった。




「ふぅ……」




「詩織どうだった?」




「簡単だった」




「さすがだね」




涼と話していると、司がやって来た。




「詩織帰るぞ」




「えぇ。」




鞄を持って教室を出て、流星の居るC組に行く。




「流星」




「はいはーい。」




女子に囲まれていた流星は、間をすり抜け私達の元へ来る。




めっちゃ女子に睨まれた。




それに気づいた司が女子を睨み返すと、サッと顔が青くなった女子達。