「ねぇ」




「なんだ?」




「私お手洗いに行ってくるわね」





「あぁ分かった。気をつけろよ」





「えぇ。」




姫になって最初の頃は私のトイレまで着いて来ようとしていた司。




さすがに恥ずかしいので説得に説得を重ね止めてもらった。





司達はなんとか騙せたので、図書室に行く。





図書室に入ると既にタクトは待っていた。




「待たせてごめんね?久しぶり」




私が空龍の姫になってから学校も放課後もほぼずっと司達と居たからタクトに会えないでいた。




毎日LINEと電話するだけだった。




「久しぶり詩織。元気にしてた?」




「えぇ。タクトは?」




「俺も元気だったよ。その、話があるんだ。」