私の腕を掴んで部屋を出る司。 「またね詩織ちゃん」 「しおりんまたねー!」 「……またな」 「ちょっと痛いんだけど」 「………」 無言で腕を掴む力を緩めてくれた司。 そのまま車に押し込まれた。 「もっと優しく出来ないわけ?」 「優しくしてるつもりだ。」 「あんた絶対彼女できた事ないでしょ」 「そんな面倒くさいもんいらねぇ」 「ふーん」 つまりこいつ、チェリーだ。 こんなに女にモテるのに勿体無い。