望むモノ


雑談しながら時間を潰して、気づいたら放課後になっていた。




居心地良すぎて気づかなかった。




ガラガラ



「詩織見つけた」




突然入ってきたのは涼だった。




「あっ、涼!」




「はい鞄。楽しかった?」




「うん。なんか姫になったみたい。」




「そっか。」




私に鞄を渡した後、背後に居る司達を睨む涼。




「詩織傷付けたら容赦なく潰すから。そのつもりで。」




殺気を身に纏い、ドスの効いた声を出す涼。





「あぁ。」




部屋は殺気で包まれる。




司はしっかりと涼の目を見て返事をした。