望むモノ


「んで、あんたらは何しに来たの?」




話が一旦終わったところでマキちゃんが切り出す。





「もちろんサボり」




私が答えると




「痛っ」




頭をチョップされた。




「この不良娘。」




「いいじゃない。久しぶりの再会だよ?」




ね?とマキちゃんに上目遣いで見ると、少し頬を赤く染めながらため息を吐かれた。





「…………」




「女でも通用するんだね。あれ。」




「すげぇ破壊力だもんな、あれ。」





コソコソと何かを話している男3人。



いや、司は話してないから二人か。





「不良娘は空龍の姫にでもなったわけ?」




「なんかそうらしいよ」




「こりゃまた女子の敵増えるわねぇ」






アヒャヒャヒャと謎な笑い方をするマキちゃん。




「そうなんだよねー。てことで毎日避難させてね?」





「まぁ怪我されるよりは良いから良いけど。あんた達ちゃんと守りなさいよ?」





「あぁ。」




「もちろん」




「当たり前っしょ」