望むモノ


「えっ兄妹……」




そう言われて見ると目元とか似てるかも。




「司達はマキちゃんの知り合い?」




「まぁ流星の姉ちゃんだしね。色々繋がりあるんだ」




「へぇ」




答えてくれたのは戸塚だった。




なるほどね。




「あんた達の怪我見るの全部私なんだからね。全く。毎回毎回怪我すんじゃないわよったく。」




呆れているマキちゃんに、司達は仲が良いんだと見た。





「しおりんと姉ちゃんはどういう繋がり?」




「保健室は私のサボり場所」




「不良娘と偉大な保健医」




マキちゃんと私の声がハモった。




「仲良いんだな」




「そうね」




「全く。毎回愚痴を聞かされる私の身にもなりなさいよ」