休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り、席に戻る。
授業を受け終わり、帰る支度をする。
「詩織」
「なに？」
涼と帰ろうとしたら司に呼び止められた。
「倉庫に来ないか？」
「嫌よ」
「…………」
「来てくれないかな詩織ちゃん」
司が黙ったと思ったら今度は戸塚に説得される。
「いつかね」
私はそう言って涼と教室を出た。
「詩織、断っちゃって良かったの？」
「涼まで言うの？倉庫なんて行きたくないわよ」
私に惚れてんだか惚れてないんだか知らないけど、私に執着しないで欲しい。
ハッキリ言って迷惑だ。
誰にも束縛されず、誰にも本気にならず、自由に生きるのが私。
