そして何事もなかったように歩き出し、教室に戻ると異様な目でクラスメイトに見られた。
そしてコソコソと何かを話しているクラスメイト。
「詩織おかえり」
「ただいま涼」
席に着くと、涼が待っていた。
司と戸塚は涼の事を睨んでいる。
「詩織」
「なによ。てか離れなさいよ」
私を呼んだと思ったら背後から抱きしめて来た司。
女子からの悲鳴が聞こえる。
「そいつとはどういう関係だ。」
そいつ、とは涼の事だろう。
「幼馴染よ」
小さい頃からずっと一緒の、大切な幼馴染。
「ふぅん」
自分で聞いてきたくせに興味なさ気な司。
ムカつく。


