次の日、涼と登校し授業を受ける。
昼休みになると昨日同様廊下が騒がしくなった。
女子の黄色い歓声と共にやって来たのは、林堂と戸塚。
「詩織」
「なに?」
「来い」
「なんで?」
「昼飯誘いに来た」
私は涼をチラリと見る。
「いってらっしゃい」
「分かった。いいわよ。行きましょ」
クラスの女子から一斉に睨まれ、思わず溜息が漏れる。
「なんなのあいつ」
「ついに空龍にまで手を出したわけ?」
「どうせ身体使ったんでしょ」
「すぐに飽きられて捨てられるわよ」
「空龍が穢れるわ」
やっぱり、こいつらと一緒に居るのはデメリットしかない気がする。