「えっと、まず親とちゃんと話は出来ました」
いつもの定位置に座り、私は昨日の報告をする。
「良かったね」
「で?」
「正式に付き合う事になった」
真っ直ぐ、前を見据えて報告した司。
「やっとか」
「おめでとー」
「全く付き合うの遅いんだよ」
それぞれ祝福をしてくれた3人。
そこからどんな流れでそうなったのか根掘り葉掘り聞かれ、終わった頃にはクタクタだった。
「じゃあせっかくだし乾杯でもしようか」
瑛がキッチンからビールを持ってきた。
私にはオレンジジュースを渡し、
「じゃあ二人の未来に乾杯」
少し照れるセリフと共に乾杯した。