望むモノ


「好きだ。愛してる詩織」









愛おしい。


素直にそう思った。



司に触れられたところが熱くなる。




こんな気持ちいセックスは初めてだ。




愛のあるセックスと、愛のないセックスは違う。



昔、そんな事を聞いた事がある。



本当なのかもしれない。




絶頂をお互いに迎え、司が私の隣に寝っ転がった。




腕を引っ張られ、司の胸に顔を埋める。




「すげぇ幸せ」





「私も」




ふふっと思わず顔がニヤける。




「ねぇ司」




「あ?」




「私を惚れさせた責任、ちゃんと取ってよね」





「あぁ。死ぬまで離してやらねぇから」





「それプロポーズ?」




「予約だけ」




「楽しみにしてるね」




「あぁ」