「お前の不安は全て俺が取り除いてやる。行くぞ」




「あんた何者よ。」




「俺の爺さんがヒストンホテルの総帥なんだ。それでお前の親がよく利用していて縁がある。」




「へぇ」




ヒストンホテルは、世界的にも有名なホテルだ。




まさかその総帥の孫が司なんて……




どうりで金持ってるわけだ。




「だから行くぞ」




「本当に行くの?」





「あぁ。もう時間ねぇし急ぐぞ」





勝手に話を進めている司に戸惑う。




チラリと瑛を見ると




「行ってらっしゃい」




ニコリとそう言われた。



これは腹を括って行くしかないらしい。