糸を引いて離れた唇。



こいつ、初めてのくせに上手い。




司の顔がまた近づいてくる。




目を瞑って待ってたら、ドサッと音がした。




目を開けて見てみると



「スースー」



私に覆い被さったまま寝ていた。




「はぁ……」



少し期待した私の気持ちを返してほしい。




私も疲れたし、と思って意識を手放した。





司の温もりに包まれて、とても安心して寝れた。