望むモノ


司の言葉に、またドキッとする。




もう、薄々気がついていたのかもしれない。




「一人の男に納まるのも悪くないかもね」



私の、初恋。




「あぁ。お前は俺に溺れていればいい。」




「うん……」




司、好きだよ。




恥ずかしいから口には出さないけど。




その代わりに、ギュッと司に抱き着く力を強める。





「あのー、お二人さん?」



「やぁんお熱いわぁ」



「お、おおおおおお前らっ……」





二人きりの世界でいると、瑛達の声が聞こえた。




「「あっ……」」



完全に忘れてた。



「まぁ、上手く収まったならそれでいいけど……」




「順調、ってやつだな」




「さっさと身体離せよ!見てるこっちが恥ずかしいわ!」