望むモノ


何事もないように、女子の声を丸っ切り無視して自分の席に座った二人。




ちなみに私の席の廊下挟んだ隣だ。




一瞬、林堂司と視線が合った。




無表情で有名な林堂司が口角上げて笑ってた。




一瞬だったし気のせいだと思うけど。





そして何事もないように普通に授業を受けている二人。



戸塚瑛からはチラチラと視線を感じるし、林堂司に至っては授業中私をガン見している。




なんなんだこいつら。




昼休みになると、私の席まで来た二人。




「天草詩織。」




「なに?」




「話がある。来い。」




「は?嫌よ」




なんか嫌な予感するし。




「来い」



「嫌」