同じ学校の制服を着た人もチラホラ居る。




よって、私と司を知っている人がたくさん居るわけだ。




司達は全国規模の暴走族。




知らない人の方が珍しい。




「あれ空龍の司様じゃない?」

「ヤバい!ちょーカッコいい」

「あの女誰?」

「最近出来た姫だよ」

「どうせすぐ捨てられんのよ」

「美人だからって調子乗ってんじゃねぇよ」





別にこんなの慣れてるからどうって事ないんだけどね。





傷つきはしないけど、不快にはなる。




誰だってそうでしょ?





「気にするな。」




「えぇ。」




ポンポンと頭を撫でる司。



少し不快な気持ちが和らいだ。