和樹は、私の中学の時に出来た初彼で元彼だ。
会計をして喫茶店を出る。
「乗れよ」
「懐かしいわねバイク」
駐車場に着くと、ヘルメットを渡された。
昔はよく無免許で和樹とバイク乗ったなぁ。
「ちゃんと免許取ったぜ」
「なら安心ね」
私はバイクに跨り、和樹の腰に腕を回す。
「行くぞ」
「えぇ」
ブンブンとバイクを鳴らし、発進する。
10分程して着いたのは、和樹が一人暮らししているマンション。
「お邪魔します」
「そんな畏るなって」
「一応礼儀よ礼儀」
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