下に降りると、面子同士の戦いも終わっていた。
「あっ、総長!終わりました!」
「あぁ。詩織はここに居ねぇ。一旦倉庫に戻って仕切り直しだ。帰るぞ」
「「「「「うぃっす」」」」」
ゾロゾロと後ろに面子を連れて倉庫を出る。
詩織……何処に行ったんだ……
車で帰ってる間、俺は嫌な想像が頭の中をグルグルしていた。
「瑛。探せ」
手掛かりは、
ー「総長とあの女ならこの近くのマンションに居るぜ」
副総長の言っていたこの言葉のみ。
倉庫に戻ると、瑛は集中したいと言って自室に戻った。
チクタクチクタク
時計の針の音がやけに響く。
ガチャ
「どうだった瑛」
「見つかったよ。迎えに行こう」
「あぁ。」
待ってろよ、詩織ーーーーーーーー