二階に上がり、幹部室らしき所の扉を開ける。 「誰だ」 「空龍だ」 「ようこそ紅炎へ。」 中に居たのは、副と幹部らしき奴ら。 総長らしき人物は見当たらない。 「うちの姫を返して貰おうか。」 「天草詩織の事か?」 「あぁ」 余裕綽々な目の前のこいつら。 「あの女ならここには居ないぜ」 「どういう事だ」 思わず眉間に皺が寄る。 「あの女ならウチの総長と一緒に住んでるぜ」 「あ"ぁ?」 どういう事だそれ。