望むモノ


5日目



「……出ねぇ」




「また?」




「限界だ。あいつの家行くぞ」




「了解」




どうやら司はもう限界らしい。



詩織ちゃん不足で。




よく5日も持ったな。




車に乗って詩織ちゃんを迎えに行く。




30分して着いた詩織ちゃん家。



いつ見てもデカイ。




ピンポーン




「どちら様でしょうか?」



インターフォンに出たのは、前に一度だけ会ったお手伝いの田中さん。





「詩織ちゃんの友達の戸塚です。」




「……少々お待ち下さい」




少しして、家の門が開いた。




俺たちが玄関まで行くと、田中さんが出迎えてくれた。