望むモノ


「ちょ、司!?何盛ってんだよ!」




「あー、イエナイ事してるぅー」





司に襲われていると、かき氷を持って帰ってきた救世主二人が来た。





引き剥がされた司は、めっちゃ不機嫌だ。




「ちっ」




「ちっ、じゃないよ。全く。周りの野次馬見てみ?見られてるって自覚してよね。全く」





「男女構わず皆顔赤くしてんですけどー。キミたちただでさえ目立つんだからさぁ」





何故私まで怒られなくちゃいけないんだろうか?




私被害者だよね!?




未だにドキドキと煩い心臓。




周りを見渡して見ると遠目に野次馬が出来、さっきまでビーチバレーして盛り上がっていた面子は私たちを見て固まっている。





「司のバカっ」




「ちっ」




絶対顔赤いのバレてる。



恥ずかしい。




「好きじゃないならキスしないでよ!」




私のポリシーに反するじゃない。




「……お前が可愛いのが悪い」




「知らないわよそんなの」