望むモノ


私はサマーベッドに寝っ転がる。




「詩織」




「ん?」




凪は面子が楽しそうにビーチバレーしているのを見て、耐えられなくなったのか混ざりに行ってしまった。




現状、私と司の二人きり。





「ちょ、何してんの」




何故か私の居るサマーベッドに登っていた司。




つまり、組み敷かれている。




なんでこんな体勢になったんだか……





「水着、似合ってる」





「ありが……」





チュッと、触れるだけのキスをされた。




私は唇を抑え呆然とする。




「ちょ、司っやめっ……」




その間にも、頬に耳、鎖骨に胸にキスを落としていく司。