望むモノ


「てめぇ!俺たちを誘惑しに来たんだろ!」





敵意剥き出しでギャンギャン騒ぐのは北谷凪。





うるさい犬……失礼。うるさい女嫌いね。





「私は林堂司に忘れ物を届けに来ただけよ?」




ね?と意味を込めて林堂司を見ると、「あぁ」返事だけされた。






「男好きのてめぇがそんなんで終わるわけねぇだろ!」




うっさい駄犬……もう駄犬で良いわ。



訂正する余地がない。




「じゃあ、私と一緒にイイコトする?」




北谷凪の目の前に行き、上目遣いで首を傾げると顔を真っ赤にして倒れてしまった。





「じゃあね」




駄犬を倒せて満足し、私は屋上を出ようとした。




パシッ




「………なに?」




「もう少し…ここに居ろ。」





何故か林堂司に腕を掴まれた。