家に帰れば、ただ純くんに身を委ねるだけ。


そこに私の意思なんて関係なくて。


それは私が、ただ動かされるだけの道具だから。


主導権は全て、手綱のように握られた純くんの手の内。


逆らう気さえ喪失させる。



これまでも。


そして、これからも。


これはきっと、仕方のないことだと自分を律して押し込める。




だって私は、最低で最悪。



そんな悪魔に見染められてしまったんだから。