涙のむこうで、君と永遠の恋をする。



『ほのか、どうしてあなたが産まれてきたの』


え……?


あの家で、お母さんはあたしの上に馬乗りになって尋ねる。

そして、泣きながらあたしを睨み付けるんだ。


『お父さんは、あなたのせいでいなくなったのよ!!』


お母さんは、あたしの首を絞める。


苦しい、声が出ない…。


どうしてだろう、何度も見た光景なのに、苦しみと悲しみは、底を知らずに溢れてくる。


あぁ、このまま死ねたらどんなにいいか…。

そうしたら、お母さんはまた……笑ってくれる?


「……ちゃん、ほのかちゃん」


あ……。

誰かが、あたしを呼んでる。


あの男のものでも、お母さんでもおばあちゃんでもない。

誰……?

不思議に思い、あたしはそっと目を開けた。