ケータイ小説 野いちご

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野いちご学園の新着投稿

    • 同級生
    • VD2020【お題】

    待ちに待ったバレンタインデー。何度も練習してから作ったマカロンは、友達にも好評だった。
    放課後。私は下駄箱で立ち尽くしていた。鞄の中に一つだけ、残ったマカロン。
    これを田中くんの靴箱に入れるか入れないか、それが問題。
    「ああ~どうしよ…」
    直接渡す度胸がなくて、下駄箱に入れるなんて卑怯かな。迷惑かな。
    でもせっかく作ったから、食べてもらいたいな。よし、入れよう。
    ふー、と深呼吸をして、田中くんの靴箱を開け、マカロンを入れるーー「あれ、早瀬?」
    「たたた田中くん!?」
    「何してんの?」
    尋ねる田中君は笑顔で、私は固まった。まだマカロン手に持ったままだーーよし、このまま逃げよう。
    「何でもないよ!じゃあね!」
    くるりと振り向いて走り出した。
    が、後ろから手を引っ張られつんのめる。
    「待って」
    私の手を握る田中くんは、真剣な面持ちだった。
    「それ、俺用だよね…欲しいんだけど」

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    • 同級生
    • VD2020【お題】
    • 教室
    • 告白

    「ずっ、ずっと好きでした!コレ…受け取って下さい!」


    震える両手で支えるチョコを、目の前の彼に差し出す。


    全国の恋する乙女の決戦日であるバレンタインの今日、私は好きな人に告白した。


    両想いになれるだなんて思ってない。きっとフラれちゃう。


    でもせっかくのバレンタインに勇気を出そうと頑張って作ったチョコは、スッと私の手を離れた。


    「サンキュー。今日から恋人としてよろしくな」


    「えっ…私を彼女にしてくれるの……?」


    「じゃなかったらチョコ受け取ったりしねぇし。ってかつき合い始め1日目なら、笑顔が見たいんだけど、オレ」


    "まぁ……1日だけじゃなくてずっと笑顔が見たいけど………"


    ポツリと呟かれた言葉と両想いの嬉しさで、私の涙腺は刺激される。


    でも今は彼が見たいと望んでくれた最大級の笑顔も一緒にプレゼントする事に、こちらもとてつもない幸せを感じたのだった。

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    • 幼なじみ

    「ん~…」
    「なに唸ってんの」
    放課後、空き教室。席で一人友達に借りた少女漫画にらめっこしている私を、幼なじみの健が覗き込んできた。
    「いや、恋愛漫画で壁ドンとか顎クイとかってよく出てくるけどさ、ぶっちゃけ現実でやられると引くよなって思って…」
    今更だな、と健は笑う。そして、悪戯を思いついたような顔になった。
    「本当にときめかないかやってみてやろうか?」
    「は?」

    私の顎に当てられた冷たい指。
    上を向かされたと思うと同時に、健の顔が驚くほど近くに来た。それはまるで、少しし動けば唇だって触れ合ってしまいそうなほど。

    「~~~っ、馬鹿、ちかい!!」
    反射的に押し返してしまった。
    心臓がバクバク言っていて、逆上せそうな程熱い。
    「ときめいたか?」
    ニヤニヤする健の顔を、直視できなかった。
    「…うっさい」

    だから私は、気付かなかったのだ。
    健も、耳を真っ赤にさせていたことに。

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感想ノート

涙のむこうで、君と永遠の恋をする。 (涙鳴/著)

  • とても感動しました!
    ほのかが自分のトラウマなどに向き合っている姿に心を打たれました。
    渚がとても優しく一途でかっこいいなと思いました!
    後半はポロポロと涙が止まりませんでした。
    これからも応援しています!

    由希❄   2019/11/09 05:19

  • 涙鳴さんの本は、とても感動する本です。
    中でも、この本が一番好きです。
    これからも頑張ってください!
    応援しています

    森山若葉   2019/03/16 19:54

  • すっごいこの感じ好きです!
    大好きです!この感情は、言葉で表せないくらい素敵です!
    この先もずっと応援させて下さい📣

    shihohon   2019/02/09 15:54

  • 私が初めて買ったケータイ小説は涙鳴さんの「一番星の君に恋するほどに切なくて」でした。
    今では、大好きすぎて涙鳴さんの書籍化作品を6冊持ってます!
    なかでも一番好きなのがこの作品です。
    これでもかっていうくらい傷ついた、ほのかを一生懸命笑顔にさせようと必死になるなぎさの姿に心打たれました。そして、その2人の支えになっている3人の友達たちとの友情もすごいと思いました。
    人間ってどんな人でも1人では生きていけないからこそ温かみを求めるんだと思います。
    私もこんな風に人を感動させられる作品を作れるよう頑張ります!
    長文すみません。これからも応援してます!!

    亜風   2018/06/06 20:28

    亜風さん、感想をくださり、ありがとうございます!
    初めて買ってくださった携帯小説が私の作品をとのことで、嬉しいです~(; ;)
    私の本をたくさん持っててくださって、本当に応援ありがとうございます!

    そうですよね、人って時々人間関係に疲れたりして、『ひとりでいい』なんて言ってしまうけれど、本当はひとりでは生きていけないんですよね。

    亜風さんが誰かを感動させたいと思う気持ちを見失わなければ、誰かの心に残る1冊が書けると思います!

    私も、亜風さんの活躍を陰ながら応援しています!

    涙鳴より

    作者からの返信 2018/06/07 12:05

  • 涙鳴さんの作品はどれも切ないけれど、最後には心が温かくなる物ばかりです。
    それは、きっと涙鳴さんが過去にそういう経験をして自分に葛藤し、苦しんだ事や周りの方々からの支えなどがある事。大袈裟かもしれませんが、自分の生きる意味みたいなものを感じとってこそ、響くお話が生まれるているということだと勝手に思ってます。人は傷付いたぶん、誰かに優しくなれるし寄り添おうと思うし、強くもなれるから。
    だから、私の憧れです!
    私もそんなお話が書けるようになりたいなって思ってます。誰かの心に響くお話とそれで誰かに前を向いて歩くキッカケになれるようなお話を…
    最新作もバッチリ購入しました(^^)
    長文になりましたが、涙鳴さんの作品に出会えて私の世界は今、確実に色を変えています!本当にありがとうございます!
    私も頑張ります(*´∀`*)★

    晴春   2018/03/20 17:21