「ほのかちゃん!!」 渚くんがあたしの肩を掴み、支えようとする。 その瞬間ー…。 『ほら、早くそれで、首を閉めろ!!』 あの男が、縄跳びであたしの首を閉めようとする光景が、フラッシュバックする。 「い、いや!!」 「ほ、ほのかちゃん!?」 ーバンッ!! あたしは、渚くんの手を振り払って、その場から走り出す。 怖い怖い怖い!! また、あの男があたしを殺しにくる!! 苦しい、息ができない!! 薬……薬飲まなきゃっ……。 あたしは、誰もいない教室に戻り、鞄をひっくり返す。