「どうして?花屋さん…あたしは羨ましいと思うよ?」 「っ……あ、ありがとう…」 なぜだか、渚くんはあたしを見つめて固まる。 「渚、良かったな。やっと話……」 すると、優真くんが渚くんを肘でつついた。 「ちょ、優真黙ってろ!」 渚くんは優真くんの口を手で塞いで、あたしを焦ったような顔で見る。 「な、なんでもないんだ…ははっ」 「うん?」 なんだろう、きっと聞かないほうがいい事なんだろうな。 あたしはあえて深く聞かない事にした。