「今日から、みんなは2年生になる。後輩も入ってくるし、上級生として、しっかり勉強に励んでいこう」
「センセー!俺、勉強に励んでんのに、赤点なのなんでだろ!?」
東先生の言葉に、琢磨くんがバッと手を上げてそう言った。
それに、クラスがワッと笑いに包まれる。
「琢磨は、ながら勉強するからだろう?」
ーゴツンッ
渚くんが後ろから琢磨くんの背中を小突いた。
「前原の言う通りだぞー、魚住弟ー。聞けば、音楽聞きながら、ゲームやりながらって…勉強する気あるかー?」
そういいながら先生は笑っていた。
「俺は、いかに勉強を楽しく出来るかを考えてるんだって!」
「遊びながらやるか、の間違いだ!」
渚くんが今度は琢磨くんの頭を叩いた。
それにも、クラス中に笑いが溢れる。


