『お前のせいで、皆傷つくんだよ』
藤枝 孝は、そう言ってあたしを冷たい瞳で見下ろす。
そう、人間じゃない、この男は。
何を言っても、どんなに懇願しても助けてはくれない。
……まるで、悪魔だ。
『ううっ………ほのかちゃんのせいだ』
あ……あぁっ…。
目の前には、血だらけの渚くん。
『あんたさえ生まれなければ!!』
『ほのかちゃん、どうして……どうして、生まれてきたんだい?お前さえいなければ、皆幸せだったのに』
怒り狂うお母さんに、おばあさんまで血だらけだった。
悪夢だ……夢なら、早く覚めてっ!!
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