「俺は琢磨、そんで双子の弟!」
「僕は優真、双子の兄だよ」
二人は同時にあたしに握手を求めてくる。
「よろしく……琢磨くん、優真くん」
あたしは仕方ないので、両手で二人と握手した。
「というか、あなた達の姫ってなに?」
すると、いつのまにか梨子があたしの後ろに腕組みをして立っていた。
「それは、渚の事だぜ!」
「やめろよ、俺は姫なんかじゃない!というか、こんな長身の女いないから」
琢磨くんの言葉に、渚くんが反論する。
「こんな可愛い男がいるのか?」
「優真、早く離れて、じゃないとテスト対策ノート貸してやらないぞ」
渚くんに抱きつく優真くんを、渚くんはベリッと引き剥がした。


