「じゃー、いいんじゃね?俺達、みんなおばけ役でさ!」

「琢磨、あんたおばけ役出来るの?」


おばけ役……。

言い出しっぺの琢磨くんが1番不適任な気がする。


「ほのかちゃん、おばけ役でいい?」

「うん、みんなが一緒なら、なんでもいいよ」


だって、みんなと一緒じゃなきゃ、楽しくない。

おばけでもなんでも、やりたい。


そう言って笑うと、渚くんはなぜか顔を赤くした。

そして、頬をポリポリと掻く。

渚くんが、照れている時の癖だと、最近気付いた。


「ほのかちゃん、本当優しすぎ、その上可愛くて、ほんわかしててっ……やばい、俺、ほのかちゃんの事、すごい好き」


「なっ…渚くん……」


これも最近気付いた。


渚くんは、恋人になった途端、あたしをすごく溺愛してくれている。