真っ赤な顔の渚くんは、あたしに真っ直ぐ向き直る。
「昼間の続き、俺、ほのかちゃんが好きだよって、言いたかったんだ」
「っ!!」
好き……あたしが、好き?
渚くんに言われた事を、何度も頭の中で繰り返す。
そんなまさか、と思ったけど、見上げた渚くんの顔が、真っ赤で、真剣だったから、冗談なんかじゃないって分かる。
「ほのかちゃん、好きだ」
「渚くん……」
あたしも……。
「あたしなんかが、誰かを好きになっていいのか…今でもわからないけど…」
あたしは、そっと渚くんの左手を両手で握りしめた。
そして、意を決して渚くんを見上げた。


