「ほのかちゃんに、生きてて良かったって思える事、たくさんしてあげたい」
「渚くん……」
「楽しいとか、嬉しいって思える瞬間を、見つけてあげたい」
渚くんは、気づいてないと思うけど、あたしはもうとっくに楽しい、嬉しいって思える瞬間に出会えてる。
それは、渚くんや梨子、優真くんや琢磨くんといる時だ。
「俺の……その、一生をかけて、そのお手伝いを……させてくれませんか!?」
なぜか、敬語になる渚くんに気をとられて、一瞬なんの事を言っているのかが分からなかった。
そして、その言葉を解釈した瞬間、あたしは息をするのを忘れる。
「あの、それって……」
どういう意味でしょうか?
あたしの勘違いじゃなかったら、告白…というか、プロポーズのように聞こえる。


