真由子さんに見送られながら、あたし達は山中湖までたどり着く。
砂浜が、サンダルの中に入ってきて、歩きにくい。
渚くん達は、もうすでに砂浜で騒ぎ回っている。
「おーい!お待たせ~!」
梨子が手を振って、渚くん達に声をかける。
すると、みんながこっちに気づいた。
「うお!?」
「ほー、これは眼福だ」
「わわわ、目に毒だよ!」
琢磨くん、優真くん、渚くんの順にこっちを見てコメントしてくる。
「ちょっと渚!毒って何よ!」
「その……目のやり場に困る…というか」
迫る梨子と、顔を赤くして逃げる渚くん。
それを見て、今日も平和だなぁ、なんて思う。


