ーズコーンッ!
「いってぇー!!」
「ほのかちゃん、僕の頭凹んでない?」
琢磨くんの悲鳴と、優真くんの不安げな声が教室に響き渡る。
「あははっ」
ついに笑い出すあたしに、みんなが驚いていた。
それに、あたしは首を傾げる。
「ほのかちゃん、こんな風に笑うんだな!」
「すごく可愛い」
琢磨くんと優真くんがあたしをジッと見つめてくる。
「ほのかを変えたのは、誰かしらね?」
「へ!?」
梨子の意味ありげな視線に、渚くんはワタワタと慌て出す。
少し、顔が赤く見えたのは気のせい?
「あー、つか!!もう、さっさとテスト受けて、みんなでどっか行かね?」
琢磨くんは机に突っ伏してそう言った。
そっか、この学校の補習は、早くテストに受かれば補習に来なくてもいいんだった。
「むしろ、忘れないうちに受けないとヤバイ」
優真くんもそれに便乗した。


