「教科書23ページ、He kept his sence of humor until the day he dead.を自分達なりに日本語訳にしてみて?」
確か、これは伝記の一部を抜粋した英文だった。
日本語訳にすると、「彼は死ぬまでユーモアの感覚を持ち続けた。」になる。
「えーと、Heが彼で、Keptが……彼は持ち続けた?は?何をだよ!」
自分で言って突っ込む琢磨くんに、あたしはクスリと笑ってしまう。
「deadって、死んだ??嘘、何、彼死んだの??」
「さぁ、どうだろう。他にも分かる単語を拾ってみて?」
優真くんは驚いたように教科書を食い入るように見つめる。
そんな優真くんにあたしは他の単語を読むように進める。
「until……って、ユニークとか、ユーモアとかじゃなかったか?」
「琢磨、ユーモアだよ、たぶん」
琢磨くんと優真くんは2人で知ってる知識を出し合って答えを導きだそうとしてる。
「うん、そうだよ。2人とも、すごいね、ちゃんと答えに近づいてる」
あたしはゲームをしているかのように2人を誘導した。


