不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!




華奢な体は力を入れると壊れてしまいそうで柔らかく甘い香りが鼻をかすめる。


パーン!


ピストルが鳴り響くと一斉に走り出した。


「右、左、右、左…」


ゆっくり歩調を合わせながら走る横を一組のペアがオレ達を抜いた。


「「1,2,1,2,1,2…」」


オレ達を抜いたのは昌也と小西ペア…


いつもケンカばかりしているくせにこんな時ばっかり息がピッタリ合っている。


周りのペアは中々前に進まないのにたいして、昌也・小西ペアは断トツでトップ…


オレと美月ペアは昌也と小西ペアから少し後ろを走るが、差は縮まない。



「ドーン!!!」


「やったー♪一着よ!!」



昌也と小西はテープを切るとピョンピョン飛んで喜んでいる。