「あのね…えっと…頑張ってね!あたし応援してるからね♪」
あたしは拳を握りながら龍二君に応援の言葉を送る。
「あぁ…」
龍二君は言葉と同時にあたしの頭に手を置き“ポンポン”として召集場所へ行った。
龍二君が頭を“ポンポン”とする仕草に胸がキュンとなる。
あたしは龍二君のこの仕草がとっても落ち着くし好き…。
まだドキドキする胸を抑えながら、みんなの所に戻る。
200m走が始まるとあたしは大勢いる人の中から龍二君を目で探す。
あたしは不安そうに龍二君を見つめていると甘菜が肩に手を置く。
「大丈夫だよ、水神君があんなチャラい奴に負ける訳ないし」
「そうそう、だいたい6勝0敗やで!大丈夫負けへんってぇ~♪」



