グラウンドが大きく揺れ何故かオレへの声援が沸き上がった。 (何でオレ??意味わかんねぇし!!) 明らかにホスト男よりも大きな黄色い声援の中から野太い男の声が聞こえた。 「ぬぉおお~!!水神ぃぃぃファイトォ~一発だ!!」 女の子達に負けないくらいの声でオレの応援をする部長は大きな旗を振って応援していた。 旗には“疾風迅雷”と綴られていた。 (旗なんて、いつ作ったんだよ!?) オレは無意識の内に美月を目で探していた。 美月を見つけるのはそんなに難しくなく、すぐに美月の姿を捕らえた。