後ろで美月が短く返事をしたのを聞いてから駅へと歩き出した。
ウルさいぐらいの胸のドキドキを美月に聞かれたくなくて、早足に歩いた。
顔の熱が引いたオレは、美月が付いて来やすいように歩く速度を落としていた。
が一一一一一一!!!
美月は一向にオレの横を歩こうとしない。
何度か確認をするけど、美月はオレの少し後ろを離れるでもなく、付いて来ている。
(もしかしてオレの隣がイヤとか…?)
堪りかねたオレは立ち止まり美月に問い掛けた。
「お前…何で横あるかねぇの?」
「えっ?」
美月はすっ頓狂な声をあげながらオレを見る。



