龍二君はあたしの腕を掴んだまま下駄箱まで歩くと、ふいに手を離した。


「わりぃ…腕痛くねぇか…?」


「うんん、平気。困ってたから、龍二君ありがとう(^^*)」



「そっか…じゃあ帰るぞ」


その短い言葉の中に も龍二君の優しさがいっぱい詰まってるような気がして、自然と笑顔が零れる。


「うん、帰ろ♪」


(さっきの龍二君の姿がまだ頭から離れなくて…ドキドキが止まらない)



あたしは、まだ胸のドキドキが収まらないまま、龍二君の後ろを付いて行く。