ホスト男は、あからさまにイヤ顔をした。その表情にカチンときたオレは、反射的に鋭い視線を返す。




お互い睨み合いになり、重い沈黙が暫く 過ぎると、近藤先輩が沈黙を破る。



「ハイ終わりっ!もう馨!女の子に、すぐちょっかい出さないの!水神君、美月さん、ごめんね。」


「いえ…すいません。今日は、これで失礼します。…美月行くぞ…」


「…うっうん」


オレは美月の腕を掴み道場を出ようとすると呼び止められる

「おい、水神!お前スゲェ一強いんだってなぁ?入部初日にオレのお相手をしてくれないかぁ?全国中学校大会No.1の実力とやらを是非とも見せてもらいたいもんだねぇ♪」

自信たっぷりにオレを威嚇しながら、ホスト男はそう言い放つ。



「分かりました。では、また来週の練習の時に…失礼します。」