結局、恥ずかしさに負けオレは“一緒に回ろう”と言えず美月の手を掴んでズンズンと模擬店の ある方へ歩いて行く。 けど、掴んだ手は指と指を絡まらせ、離れないようにしっかりと握った。 「あっ凄い~見て見て♪龍二君プリクラがあるよ(^^)」 去年からプリクラ機を 文化祭で使ったのが大きな反響があり今年も 導入する事になりプリクラ機には長蛇の列が出来ている。 美月は、撮りたそうに列を見ててオレは口を開く。 「入るか?」 「うん♪」