美月はゆっくり顔を上げてオレを見ると、瞳を潤ませオレに抱き着いた。 オレは美月の気持ちに 応えるよう背中を優しく包んだ。 「ごめんなさい…。」 「いや…オレこそごめん。」 オレ達は昌也達の事 なんかすっかり忘れ暫く抱き合ってた。 けれど、ハッと思い出し周りを見回すと、昌也達はいつの間にか居なくなっていた。