男達は慌てて荷物を掴み店を出て行く。 「龍二、他の客も逃げ出しそうな勢いだから威嚇するのは、もういいんじゃね?」 成が困ったようにオレに言う。 「わり…外出てくる。」 オレは、溜息混じりに成に言って裏口へ行く。 厨房にある裏口のドアを開けて、出て行き壁に寄り掛かり座る。 (マジ、イラつく… 忙しいだけなら、まだいい…けど、美月が6回も絡まれてるのを見たら流石にキレそうだ。)